当クリニックでは、月経困難症に対して保険適用されているドロエチ配合錠「あすか」(超低用量ピル)の処方を行っております。
月経中の下腹部痛や腰痛、嘔気などでお困りの方は、月経困難症の可能性があり、婦人科で保険診療が適応される可能性が高いですので、医療機関を受診してください。
月経の始まる前3~10日ほどで精神症状(イライラ、憂うつ感、情緒不安定など)や身体症状(倦怠感、頭痛、肌あれ、食欲不振または増加、むくみ、便秘など)といった症状でお悩みの月経前症候群の方に対して超低用量ピルの処方を行っております。
月経困難症は月経中の症状増悪に対し、月経前症候群は月経前の3~10日の間に続く精神的、身体的症状で、むしろ月経期は症状が増悪せず、軽減していく事が特徴です。
超低用量ピルは一定の避妊効果がありますが、避妊目的のためのピル治療は低用量ピルの方が適しております。当クリニックでは現在、低用量ピルは取り扱っておりません。
また、生理期のニキビや肌荒れでお悩みの方に対しても、超低用量ピルによる改善が期待できます。これは超低用量ピルの服用で黄体ホルモンや男性ホルモンの働きが抑制されるためです。気になる症状があるようでしたらご相談下さい。
月経前症候群や美容目的の超低用量ピルの処方は適用外使用となります。重篤な副作用が万が一に生じた場合は、医薬品副作用被害制度が適用されない点にご注意下さい。
生理前の症状のために憂鬱になったり、せっかくの外出ができなくなってしまったりするのはつらいものです。毎日を過ごしやすくするために、超低用量ピルの内服を選択肢の一つにご検討下さい。
・本剤に対してアレルギー既往がある方
・継続的な不正性器出血があるにも関わらず、医療機関での検査診断を行っていない方
・乳癌や子宮癌がある、またはその疑いのある方
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、不整脈や弁膜症、抗リン脂質抗体症候群、肝腫瘍、肝障害、脂質代謝障害、高度の高血圧、耳硬化症、重篤な腎障害といった既往のある方
・閃輝暗点や星形閃光など前兆のある片頭痛をお持ちの方
・35歳以上で1日15本以上の喫煙者
・妊娠中またはその可能性がある方
・授乳中の方、小児
上記の項目に該当する方は処方できませんので、あらかじめご確認いただければ幸いです。
・エストロゲンは血液凝固作用があり、血栓症のリスクが増加します。超低用量ピルは、低用量ピルに比べてエストロゲンの少ない製剤ですが、血栓症のリスクがなくなるわけではありません。顕著な血圧上昇や脱水状態には日ごろから気をつけるようにしてください。
・下肢の疼痛・腫脹・しびれ・発赤・熱感、頭痛、嘔気・嘔吐等といった血栓症が疑われる症状が出現し、症状が継続する場合は、内服を中止、医療機関を受診するようお願いいたします。
・超低用量ピルの継続的な内服には、1年1回程度の一般検診および婦人科検診による確認を行ってください。
・本剤投与により月経周期の変動や不正性器出血が見られる場合があります。ほとんどは一時的で内服を継続することで安定しますが、通常の月経に比べて明らかに出血量が多く、持続日数が長い場合は、医療機関に受診してください。
ドロエチ配合錠「あすか」1シート(28日分):4,500円(税別)
